厚生労働省より「令和６年10月からの医薬品の自己負担の新たな仕組み」が発表されました。先発医薬品と後発医薬品の薬価の差額の４分の１相当を特別の料金として、従来の医療保険の患者負担分とあわせ患者が負担するというものです。

後発医薬品であるタルチレリンではなく先発医薬品であるセレジストを処方してもらう場合、この特別料金は３カ月当たり約2万5000円となります（事務局試算)。

「医師が『先発医薬品に医療上の必要がある』と判断する場合はこの特別料金が徴収されない」とのことですので、必要に応じて主治医の先生にご相談ください。

（ご参考）セレジストでの特別料金試算

• 先発医薬品と後発医薬品の薬価
  セレジスト（田辺三菱）
  - セレジスト錠5mg CEREDIST Tablets 715.3円／錠
  - セレジストOD錠5mg CEREDIST OD Tablets 715.3円／錠
  内服薬 タルチレリン錠５ｍｇ「サワイ」 225.70
  - 内服薬 タルチレリンＯＤ錠５ｍｇ「日医工」 225.70
  - 内服薬 タルチレリンＯＤ錠５ｍｇ「ＪＧ」 225.70
• 差額の計算（先発医薬品と後発医薬品の価格差の1／4）
  - ジェネリックのうち一番高い薬価との差額による計算（上記3種差額無し）
    715.3ｰ225.7=489.6円 /4=122.4円（1錠当たり）
  - 1日2回服用 244.8円（日）×31日（約1ヶ月）=7,588.8円
  - 3ヶ月受診 ×3ヶ月 =22,766.4円（約2万2,770円）
• 消費税が課税（10％）されるため、3ヶ月分の場合
  22,766.4円×1.1= 25,043.04円（約2万5千円）を難病医療費助成の患者負担（1～3割）とは別に「特別の料金」として支払う必要があります。